【ドレスコード解説】レストランや料亭で柑橘系の香水がNGなワケ

この記事で分かること
  • 場に合わせた装い(TPO)についての基礎
  • 匂いの強い香水がNGな理由
  • レストラン・料亭共通の「避けるべきこと」
  • 格式高い料亭やレストランにおける正装について
瑠璃川

そもそもTPOって何やねん…って方にも優しく分かりやすく説明していきます。では始めましょう。

目次

そもそもTPOってなに?

既にご存知の方も多いと思いますが、ここで再定義しましょう。TPOとは以下の3つの言葉の頭文字を合わせた和製英語です。

・Time(時)

時間帯、季節、背景などが挙げられます。

・Place(場所)

目的地、周囲の環境、その場の格式

・Occation(場面)

目的、会う相手、日常業務など

なぜTPOが必要なの?

「自由な服装でいいではないか」という意見もありますが、大人がTPOを守る最大の理由は、「相手に対する敬意(リスペクト)」であり、場と同時に相手のメンツと自分を守るためです。

なぜ柑橘系などの匂いの強い香水や香料はNGなの?

料亭などの格式高い和食の場において、香水や強い香料、特に柑橘系がNGとされるのには、和食特有の「料理の楽しみ方」と「空間の美学」に基づいた明確な理由があります。

大人のマナーとして知っておきたい、主な3つの理由を解説します。

1.「香り」も料理の重要な調味であるため

和食は「五感で味わうもの」と言われますが、その中でも「鼻に抜ける繊細な香り(風味)」は味の決め手です。

出汁(だし)の邪魔をしない

昆布や鰹節の繊細な香りは、非常に壊れやすいものです。強い香料が漂っていると、職人がこだわり、研ぎ澄まされた出汁の香りがかき消されてしまいます。

柑橘系が特にNGなワケ

和食では、柚子(ゆず)や酢橘(すだち)など、料理そのものに本物の果実の香りを添えることが多々あります。合成香料の柑橘系が混ざると、料理人が計算した「旬の香り」と喧嘩してしまい、味覚のバランスを崩してしまいます。

2.空間全体を「無臭」に保つ美学

料亭などの空間は、器の木の香り、畳の匂い、あるいは季節の生け花のほのかな香りなど、「その場所特有の清浄な空気」がもてなしの一部となっています。

次のお客さまへの配慮

強い香水は座布団や壁の木材に匂いが移りやすく、その後に座る他のお客さまの体験を損なう恐れがあります。

レストラン・料亭共通の「避けるべきこと」

まず正装の定義以上に、以下の「NG項目」を避けることが、大人のマナー、そしてドレスコードにおける「正解」への近道です。

過度な露出

昼夜問わず、過度な肌見せは場の品位を下げてしまいます。

強い香水

前述の通り、料理の香りを妨げる最大のタブーです。

大きな貴金属や時計

特に料亭や高級レストランでは、器(漆器や作家もの)や、料亭のカウンターを格式高くする檜をはじめとした一枚板のテーブルを傷つける恐れがあるため、食事中は外しましょう。

さらにへの配慮も忘れてはいけません。繊細な器やテーブルに金属とぶつかる「カチッ」という硬い音は、料亭の静謐な空気感を損なうものとして嫌われます。

これは精神的な理由ですが、時計を外す行為には「主人のもてなしと料理に集中し、時を忘れてこの場を堪能します」という無言のメッセージが込められています。

カジュアルすぎる素材

デニム、サンダル、スニーカー、リュックサックなどは、いかなる場合も「正装」の場には適しません。

フレンチ・イタリアンの場における正装

ドレスコードの指定がある場合、主に以下の2段階が一般的です。

【準礼装】セミフォーマル

結婚式の二次会や、格式高いレストランでのディナーで求められる最も一般的な「正装」です。

  • 男性 ダークスーツ(紺・チャコールグレー)、ネクタイ着用、革靴は紐靴のストレートチップが最も無難です。
  • 女性 セミアフタヌーンドレス、カクテルドレス、上品なアンサンブルやスーツ。膝が隠れる丈が基本です。

【略正装】スマートエレガンス / インフォーマル

「正装でお越しください」と言われた際、ビジネススーツよりも少し華やかさを足したスタイルです。

  • 男性 スーツ、またはジャケパンスタイル。原則としてネクタイを着用します。
  • 女性 上品なワンピースやセットアップ。
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